自転車

今まで10年以上はあまり自転車に真剣に乗ってこなかった。オートバイに夢中だったから。
でもここしばらく自転車に乗り直して、ちょっと考えたことがあって書かせていただきます。

オートバイは正直な話、200km以上出そうと思えば出せるし、おそらくメーカーもそれを前提にした出荷前設計や、メンテナンス基準を定めていると思う(特に1000cc以上のバイクでは)。

メーカーとしてオートバイに乗る人間がすべてメンテナンスに対する基礎的な知識を理解している人間ではないということを前提にしていると思う。そういった人間に商品を売る以上、必要以上に安全面での保証をしなくてはならない。

翻って、自転車はどうか?
ロードバイクの、10万円クラスのものでさえ相当のスピードが出せることは、実際に乗っている人ならわかるだろう。そのスピード域は、法定速度でいえば原付レベル。そこで何か異常があればどうなるか?
で、その異常をどう感じ取るのか?

おそらく自転車については、一部に反論はあるかとは思うがオートバイほど厳格な安全設計基準はないと思う。
例えばクイックリリース。あれはメーカーの組み付け以降でも、ユーザーがリリースして再度組み込むことがあると思うが、そこがしっかり組み付けられていなければ?これはメーカーの責任ではなく、明らかにユーザーの責任。
オートバイならば、フロント、リア含めてユーザーでシャフトを引き抜いてタイヤを外すようなメンテナンスは推奨していない。でも自転車ではそれが簡単にできることが利点として紹介されさえしている。走行性能、というより走行安全性に密接に関わる部分なのに。

ロードレーサーで時速30kmはおそらく当たり前に出せると思う。しかし、クイックリリースの保持が不十分であった状態で脱落すればどうなるか?

構造上、しっかり確認ができていれば脱落などそう簡単に起こらないことは、経験上理解しているが、それはあくまで「異常を検知できる」という前提でのもの。振れとか、異音とかそういったものを常に気にしている人間なら対処できるが、気にかけない人間にとっては、しかも日常的に乗っていて(音以外)問題なければ、おそらくそのまま乗り続けるだろう。「ちょっと音がしているけれど特に問題ないから」と乗り続けていると、何が起こるかわからない。

実際、自転車に乗っていると、すぐに異音や違和感が発生するから。
それだけ人間の感覚に近い乗り物だといえるけれど、それを感じられる感性を乗り手に求めている乗り物だともいえる。

自転車はある意味オートバイの始祖といえる。
その分、構造的にはオートバイより単純である。
単純であるが故に、乗り手の日々のメンテナンスに依存する部分が大きい。

今、自転車はある意味ブームでいろいろな人が乗っている。

その人たちの中で、どれだけ自分が乗っている自転車に注意を払っているか?

外から聞いても、明らかに油ぎれで軋んだ音がしている、そんなものに乗っている人はいないだろうか?

タイヤのトレッドにどれだけの人が気をつかっているだろうか?

自分が乗っている自転車の音を聞いて欲しい。挙動を感じて欲しい。
そしてそのどれかに、何か違和感があればすぐに専門家に相談して欲しい。

構造的に単純で便利であるが故に、日々気をつけてやらないといけないことが多い。

でないと、あなた自身や、同乗者の死につながるから。
安易に乗れる乗り物だからという理由だけで乗っている人こそ、是非とも気にかけて欲しいと思います。

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